おむつに付着した便はトイレに流すべきか
おむつは赤ちゃんだけが使用するものではありません。高齢化が進み、大人用おむつの需要も高まっています。
紙おむつは使用後にそのまま捨てる事ができ、衛生面を考慮しても非常に便利な排泄用品ですが、捨て方にはモラルが問われます。例えば意見が大きく分かれるのが、便の付着したおむつの処分方法です。
便はトイレに流してから処理するのか、便が付着したそのままの状態で丸めて処分しても良いのか、多くの人が悩む問題でもあります。ただ結論から述べると、「おむつについた便は極力トイレに流す」が正しい処分方法となります。
実際、おむつのパッケージなどにも便は取り除いてから処分するよう記載されています。液状でゆるゆるの便は落とすのにも苦労しますが、取り除ける部分はなるべく落としてからゴミとして捨てるのがマナーです。
便をトイレに流してからおむつを処分しなければいけないのは、便の中には感染症の原因となる微生物が含まれている可能性もあるからです。ノロウイルスやロタウイルスなど便を介して感染する病気はたくさんあり、他人の手が触れてしまう機会はなるべく避けなければいけません。
おむつを入れたゴミを外に出してしまえば、安全に処分されるという確約はありません。カラスなどがゴミ袋をつついて、中身が道路に散乱してしまうこともあります。もし便がついたおむつも道路に放り出されると、自分が気付かない限り他人の手を煩わす事にもなります。
「ありえない」と決めつけるのではなく、もしもの場合を想定してルールを守っていく必要があるのです。またおむつに付着した便をトイレに流した後は、汚れた方を内側にして小さく丸めて処理するようにします。
汚れが酷い時や、何らかの感染症を発症している際は、そのままゴミ袋に入れるのではなく、一つ一つ個別にビニール袋に入れてきっちり袋の口を縛ってから、ゴミ袋に入れた方が安心です。袋を二重、三重にするほど衛生的で、臭い対策にも有効です。